ワンス・アポン・あ・タイム
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むか〜し、昔。子供の頃のお話です.
さくらまつりは「観桜会」と呼ばれてました。いえ、皆、「かんごかい」と言ってました。
「かんごかい」には一番良い洋服を着せてもらえるのです。
赤い革靴、目いっぱいおしゃれなスカート。長い靴下と靴下止めは、窮屈だけど大人っぽくて。。
「かんごかい」で買ってもらえる、花柄模様の毬(まり)。
雪がやっと消えた北国。外で毬つき遊びが出来るのが何よりうれしかった。
父は毛がにを肴にお酒。着物姿の母はとても綺麗でした。
あの頃父も母も、「桜が美しい理由」を知っていたのですね。
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